岡山県和気町
突然、お誘いが
和気アルプスの開拓者、藤本さんとは2年前にハイキングコースで出会ったことがあり、その後、
少しの期間、メールのやり取りがあったが、ここしばらくは音信不通だった。
私のHPで岡山の山に登っているのを知ったらしく、「 詰まらない山に登るから詰まらないのであって、私が面白いコースを案内する。」旨のメールが来た。
和気アのファンである山仲間と出掛ける。
『岡山100山』 藤本さん提唱のアルパインハイキングとはロープの要らないクライミングのこと。
”ザックは要らない”との指示で手ぶらで鵜飼谷温泉駐車場を出発し、小川沿いを歩いて薮山の中に入って行く。 この辺りは藤本さん所有の土地らしい。
苔生した ”台三郎谷”を登る。 しんがりで聞こえ難かったが、
”台三郎”とは藤本さんのお祖父さんの名前らしい。
なんと言うことのないステップであるが、苔で滑り易く、
気を付けながら進んで行く必要があった。
和気アの至る所で目にする藤本さん手作りの道標、注意勧告。
これが ”藤本壁”(とうごうへき)の始まりか? 藤本さんは説明
しながらガイドしてくれているのだが、後ろまでは聞こえなかった。
悲痛な顔ですがまだ余裕はあります。
見上げる大岩。 さて、どこへ迂回するのか?
へっぴり腰で付いて行く。
振り返ると、こんな落ち込み。
藤本さんは和気アのハイカーに声を掛けられるのが嫌で
顔写真を載せない主義らしいですが、載せてしまいました。
注意書き通り、登れても下りには使う気はしない。
写真では樹木で落込みが隠れているが、実際は中々スリリングなトラバースだった。
我がチームのへっぴり腰が写っている。
”藤本壁展望所”に着く。 藤本さん手作りの道標も日光に曝されて文字が読み難くなってきている。 あまりに数が多過ぎてメンテ出来ない状態らしい。
ここをトラバースして左側に登ると
”和気富士”からのハイキング路に出る。
和気アはどこからでも展望が良いのが特徴であり、ここからも ”吉井川”の全容と
正面 ”イモリ岩”とその奥に ”外国山”が見える。 この後 ”外国山”にも案内して貰った。
この注意書きも読み難いが ”下降不可、この下はクライミング場です”てなことが書いてある。 不用意にハイカーが入り込まない様に親切な
注意勧告が多い。
我らミーハー族は写真撮影に余念がない。
登って来たルートは下降が困難とのことで、周回ルートから下り始める。
吉井川堰堤はサクラが満開だったが、山中はツツジが満開と
なっており、目を楽しませてくれた。
深く積もった落ち葉をラッセルしながら下って行く。 下草が無く、
藪扱きは無かったが、登山道ではないので、藤本さんのガイド無し
では判らない道でもある。
1時間弱の周回コースを案内して貰ったが、精神的にも体力的にも結構、堪えるが岩登り好きには面白いコースであった。実はこのコースで我々の実力をチェックしていたらしく、一応、合格点を貰うことが出来、次のコースは難度を上げることに決めたとか。お手柔らかに願います。
鵜飼谷温泉駐車場9時集合
2年振りに藤本さんに会う。お顔は忘れてしまっていたが、体格の良い風貌には変わりがなかった。事前にコースリストを頂いており、行きたいコースを選べとの話であったが、まったく判らないので、藤本さんにお任せすることにした。
今日は良い天気、吉井川堰堤のサクラは満開となっていた。
RCでないと直登は出来ないでしょう!
今日、ガイド頂いたコース
とうごうへき
だいさぶろうたに
(8回目のその1)